UI/UXデザイナーとして日本の自分にあった職場での再スタートーデビッドさん
デビッドさんが始めて日本に来たのは2004年。
仕事と観光のために東京と大阪に滞在。すぐに日本の魅力に惹き付けられた。
「他のみんなもそういうと思うけど、日本のもつコントラストがすごくユニークで気に入っている。テクノロジーと伝統が同時に存在していて、どちらにもアクセスできるところが魅力。」
その後1年に一度は仕事で来日をするようになったデビッドさん。
UI/UXデザイナーをしているデビッドさんは東京にくる前の5年間はヨーロッパで仕事をしていた。日本に住むきっかけとなったのは、2014年来日時に知り合った日本人である奥様との出会いだった。デビッドさんは結婚を機に日本に住むことを決める。
「最初はもちろん仕事がなかったから心配だったし、生活するようになって文化や習慣の違いを感じてとまどうことも多かった。特に家を借りるときの敷金礼金のシステムにはビックリ。
また日本企業にはユーザーエクスペリエンスを向上させるという意識が少ないように感じる。すべてはポイントカードに集約されているような感じ(笑)」
日本での生活をスタートし、すぐに日本で仕事を探し始めた。だが、日本語がゼロという状態では本当に限られた選択肢の仕事しかできないことにすぐ気づいたという。そしてすぐに日本語の勉強を始めることを決意する。すぐにインターネットで日本語学校探しを開始、内容や料金、Reviewを調べて、興味がある学校をしぼった。
「Cotoは実は自分のリストの中で3番目の学校だった。でもいろんな学校に実際行ってみてCotoを選んだ。理由はフレキシビリティーと教室環境がよいこと、それにクラスが少人数であること」
良さそうだと思った学校でもクラスのサイズが大きすぎたり、漢字圏の学生ばかりだったり。特に漢字は自分のとって特に難しいシステムだったからCotoのペースはすごくよいと感じている。
今回6ヶ月間Cotoでの日本語コースを終えてどう感じているのだろうか。
「今の日本語レベルになれたことが本当に素晴らしい。日本語ができないときは人の助けがないと生活できないハンディキャップがある存在のように感じた。それが今日本語だけでコミュニケーションができるようになり世界が開けた。新しい人にあったり、新しい経験をしたり、いろんなドアが開かれた感じがする」
来日直後に会う友人なども自分の成長にとても驚いているという。6ヶ月間は長いと感じることもあったが、本当によい先生ばかりだったこと、またコースによって先生の組み合わせが変わるのもよい刺激になってよかったと感じているという。
ちょうど6ヶ月のコースが終わった直後に自分にとってエンジニアとしてよりよい環境で働ける仕事が見つかったというデビッドさん。実は来日してすぐにスタートアップの会社で仕事を始めていたがそこで既に日本とアメリカのビジネスカルチャーの違いを感じていたという。
「日本の会社は常にトップダウン、決定はいつも上からきて、みんなは上が決めたことをやらなければいけない。スタートアップの会社でさえそう感じた。もちろん全ての会社ではないがアメリカではもっとフラットでみんなでアイデアを出し合う雰囲気がある」
日本の様々なIT企業と面接をしたが、このトップダウンのカルチャーはいつも感じたが今回仕事が決まった会社は違った。新しいアイデアを歓迎する雰囲気があり、上司とはただの上下関係ではなく、メンターシップやガイドが得られる関係で、自分にとって学ぶことが多いと感じたという。
最後にデビッドさんのようにこれから日本に来て仕事を探すかたへのアドバイスを聞いた。
「まずは自分の探している業界の人とのネットワークの機会を持つこと、そして日本語を勉強すること。日本語ができることはいつもベネフィットになる。エンジニアだったとしても文化的なフィットにつながり、日本人の同僚たちとの関係もよくなる。また日本語ができないと昇進の機会はないと思う。あとは経験の浅いプログラマーなどはこのトップダウンのしくみになれることも必要だと思う。」
東京Cheapoのライター、写真家としてテクノロジー関係やその他の発信も続けるデビッドさん。新しい環境での更なる活躍に期待したい。
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