「わかりません」と「知りません」はどう違う?
わかりませんVSしりません
英語の I don’t knowは日本語で「わかりません」と「知りません」に使い分けられているのをご存知ですか?
「わかりません」を使うべきときに「知りません」を使うと、ちょっと冷たい印象を与えます。
どう使い分けるか、例を見てみましょう!
基本的な使い分けは下記の通りです。
「知りません」は知識や情報、データをもっていないことをシンプルに伝えます。
身近な話題や親しい人に関すること、将来の予定などに使うと、機械的で冷たい印象を与えます。
(I don’t care, who knowsに近い印象)
「わかりません」は理解ができない、の他、自分の考えが及ばない、自分の力では答えが出せないことを伝えます。ですから、相手の質問に対して一緒に考えたけれど答えが出せないというニュアンスになります。
例を使ってみてみましょう。
例1)明日は日曜日ですね。何をしますか?
× : 知りません。 →まだ、わかりません。or 特に予定がありません。
自分の予定なので、知識や情報ではありません。
例2)田中さん、今日は遅いですね。どうしたんでしょうか。
×:知りません ○ : わかりません
相手が田中さんのことを心配しているような状況なので、自分に情報がないことだけを表現する「知りません」では冷たい、突き放すような印象を与えます。
例3)田中さん、今どこにいるか知っていますか?
△ー○:知りません ○:わかりません
単に情報がないという意味で「知りません」が使えます。しかし、相手がその情報をとても求めている場合には、わかりませんを使うことが多いです。情報がない+考えても想像できないというニュアンスがあり、より相手に共感している印象を与えます。
例3)佐藤さんの連絡先、知っていますか?
△ー○:知りません ○:わかりません
連絡先=データなので、知りませんが使えますが、例2と同様の理由で「わかりません」を使うこともあります。
例4)「北海道」っていう居酒屋知ってますか?
○:知りません △:わかりません。
単純に情報を聞いているので、知りませんが妥当です。
例4)会社の近くに新しいレストランができたの、知っていますか?すごくおいしいですよ!
△:知りません ◎:知りませんでした
→相手は新しい情報をシェアしているので、今まで知らなかった(今は知っている)という表現が自然です。
またカジュアルの「知らない」はもう少し広く使われており、例3-5はカジュアルな場面では、「知らない」も冷たい印象は与えることなく使われます。
では下記の例ではどんな答えが適当でしょうか。
Q:小林さんの電話番号知りませんか?どうしても連絡が取りたくて。。。
Q: 今年のクリスマス、日本にいますか?
Q: 「Frozen」っていう映画、日本語でなんて言うか知っていますか?
Q. クラスメイトのジョンさん、先月結婚したの、知ってますか?
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