日本語の一人称「ぼく」「俺」「私」
日本語の一人称「ぼく」「俺」「私」
*外国人の日本語学習者向けに書かれた記事を日本語で紹介しています。
日本語では自分を呼ぶ呼び方がたくさんあります。
女性は主に「わたし」を使いますが、男性では、私の他に、僕、俺、などがあります。
みなさんの周りの方はどんな一人称を使っていますか?
実はこの一人称、日本人でも話す相手や場面によって使い分けるのが一般的です。
まずはこの3つの一人称の特徴を見てみましょう。
私ーわたし/わたくし(very formal)
女性、男性ともに、改まった場や、ビジネスの場、公の場などどこでも通用する一番一般的で丁寧な表現です。
僕ー相手と少し親しいとき/やわらかい表現
僕は男性だけが使う表現。もともとは下僕、公僕など男性の召使いを表す言葉から生まれ、若い人が自分を謙遜して用いる表現として使われ始めた。現代では親しい間柄で、俺(下記)よりもやわらかい表現として用いられる。
小さな男の子に対して、二人称としても使われる。
eg. 僕、いくつ? Boku ( you, “boy”), how old are you?
俺ー同等か目下の相手、とても親しい間柄の人とカジュアルな場面でのみ使う
非常にラフなイメージのある一人称で、とても親しい人とのカジュアルな場面でのみ使う。
日本語が流暢でない場合はラフすぎるイメージを与えてしまうため要注意。
日本人男性は、ビジネス等改まった場では私、仕事のつきあいでも親しい間柄になってきた場合は僕、昔からの友人などとの会話は俺などというように上記にあるように男性はこの3つを使い分けることが多いです。
親しい間柄でも俺と僕は与えるイメージが異なるため、どちらを使うかは人によっても異なります。日本語のレベルがあがってきたら、自分のキャラクター、場面や相手に応じて使い分けてみるのもいいかもしれません。