「はまる」 ー おもしろ日本語紹介
「はまる」 ー おもしろ日本語紹介
誰でも最新のビデオゲーム、アニメ、そして携帯電話等に夢中になったことがあると思います。いったん夢中になると、周りの事には気が回らなくなります。特に日本人は新しいことを好む傾向があり、すぐに夢中になりやすいと言われています。
何か新しいことに夢中になる様子を「はまる」と言います。元来、「はまる」は「ぴったり合う」、「きれいに収まる」を意味した言葉です。
例えば、
「川にはまる」 “to fit into the river”、 「罠にはまる」 ”fits into the trap”
俗語としての「はまる」には「何かに夢中になる」「うつつを抜かしている」「完全に取込んでいる」などの意味があります。よく考えてみれば、元の意味からあまり離れていないことが分かります。あることに収まって熱中し、中毒になって逃れられない状況を表しているからです。日本人がオンラインゲームや携帯に夢中になっているのは、通勤電車に乗ればお分かりですよね。
- 「趣味にはまる」「shumi ni hamaru」to be crazy with a hobby
- 「私はあの歌手にはまる。」「watashi ha ano kashu ni hamaru」I’m obsessed with that singer.
一般的に、「はまる」はビデオゲーム、アニメ、テレビ等の趣味に使われますが、恋人が対象になることもあります。
「はまる」は楽しいこと、夢中になることと一緒に使われるのが一般的ですが、そうでない事柄、例えば、仕事や勉強で使われることもあります。つまり、辛いことでも一生懸命にしていれば、「はまる」を使うのです。
次の会話を見てみましょう。
≪友達同士の会話≫
A: 久しぶり。最近どう?
B: 実はさ、最近オンラインゲームにハマってて。休日は10時間位やってるかも。
A:え~!めちゃくちゃハマってるね。
動詞の「はまる」と同様に使われる言葉には、和製英語の ”my boom”、「マイブーム」があります。日本では会話の中に様々な英語の表現が使われていますが、その意味は日本人以外には分かりにくいのが普通です。”my boom” をあえて翻訳すると、”I am into…”, “I am crazy about…” になります。
例文を見てみましょう。
例: 最近オンラインゲームにハマってるの。(最近オンラインゲームがマイブームなの!)
いかがでしたか。今度、日本人の友人と趣味について語るとき、何と言えばいいかお分かりですね。
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