日本での就職活動ー大手での内定を得るまで #6 リュウさん

Posted by on 1月 8, 2015 – 学習者の声

日本での就職活動とその成功の秘訣を語る #6 リュウさん

今回のCoto学習者インタビューでは大学院を2014年9月に卒業、日本の大手会社への就職を決めたリュウさんより会話力の向上と日本での就職活動に成功した秘訣について伺いました。

日本での大学院生活と日本語学習

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劉さんは2012年9月に、日本の大学院への入学を期に来日。大学院は英語で行われるコースだったため来日時の日本語力は挨拶程度だったという。

「来日したときから、日本の会社に必ず就職すると決めていました。そのためにまずはN2に合格しないといけない。だから大学院での勉強の傍ら毎日図書館で朝から晩まで勉強していました。」

漢字がわかることがアドバンテージとなり学習は進む一方で、会話力が伸びない、聞きとりはできても、間違えてしまうことが不安で発話力が伸びないことに不安を感じていたときに友達がTwitterで見たと紹介されたのがCoto(当時はILS)だったという。

「Cotoのいいところは、みんな自分のため、仕事のためなど目的意識を持って学習している大人の学習者が多いこと。私自身もクラスメートからたくさんのいい刺激をうけました」

以前にも日本語学校に少し通ったことがあったが、10代の学習者や大学生ばかりで特に目的意識もなく、みんな遊んでばかりいるように見えて、自分にとってよくない環境だと感じすぐにやめてしまった経験があるという。

Cotoではインテンシブコース、プライベートレッスンを継続的に受講し、2013年12月にN2に合格。会話力の上達には大きな達成感を感じるという。テレビ番組の内容が聞き取れるようになったこと、また会話力に自信がついたことは彼女の日本での生活を大きく変化させるものだった。

「プライベートレッスンでは先生方一人一人が間違っているところや練習すべきポイントを的確に教えてもらえるし、就職活動のためのレッスンでは状況に応じて様々なアドバイスをもらえました。語学の学習は1日で結果がでるものではないですが1ヶ月の集中的な学習で自分自身大きな変化を実感することができました」

彼女の上達は、指摘されたポイントを確実に自分のものにしていく徹底的な姿勢があったからだと担当の先生方は言う。初めて来校したときに比べると彼女の話す日本語は飛躍的に向上し、彼女の知性と真摯さを発揮できるものになっている。

面接練習を繰り返すなど様々な努力の結果が実り、2014年6月には難関といわれる大手日系企業からの内定を得る。

日本での就職活動

「日本での就職活動は、情報収集が何より大切。留学生はもともと情報量が少ないので、本を読んだり、SPIテストの対策をしたり同じく留学生の就職活動仲間と情報交換をしたりたくさんの努力をしました。しかし最も大切なのは、絶対に就職するという決意と覚悟をもつことだったと思います。」

周りが内定をもらっていく中ストレスや焦りは本当に辛いものだったが、覚悟があったから乗り越えることができたという。辛くて途中でやめてしまう人が多い中最後までやりきることで結果を出すことができると彼女は言う。

今後の目標はと訊ねると、どの国でも同じだが日本には日本のルールがある。まずは4月から働く会社で日本の社会に入っていくためにそのルールを身につけ、自分自身も成長しキャリアを積んでいきたいとのこと。
就職が決まってからも、春からの仕事のためにとインテンシブコースでの学習を続ける劉さん。これからの活躍を心から応援したいと思う。