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〈せ〉……「先輩」

Posted by on May 28, 2018 – あいうえおブログ!

English

先日、テレビのバラエティ番組で、面白いやりとりを見ました。同じ会社で働く2人の女性が出てきたのですが、お互いを「○○先輩」、「××先輩」と呼び合っているのです。話を聞いてみると、一人は「○○さんは自分より先に会社に入ったから」、もう一人は「××さんは私よりも年上だから」と言うのです。さて、どちらが正しいのでしょうか?

日本では、「①年齢・経験・地位などが自分より上の人」、または年齢に関係なく「②同じ学校や職場で自分より先に入った人」を「先輩」と呼び、丁寧な態度や言葉づかいで接するという文化があります。つまり、先の2人の女性の言い分は実はどちらも正しいのですね。しかし実際には②の定義の方が一般的なようです。

このような関係性は一般的には中学校くらいから始まり、特にクラブ活動等では、先輩が後輩の教育のために厳しく指導するという一面があります。しかし、社会人になると、先輩はどちらかというと「若い社員の面倒を見る」という役割になり、学生の時ほど厳しい関係ではなくなることが多いです。「先輩」と呼ばれることで、後輩を育て、見守っていくのだという責任感を持つ人も多いようです。

ところで、「先輩」への呼び掛けには2種類あります。一つは「吉田先輩」のように、先輩の前に相手の名前を付けた呼び方です。社会人だと「吉田さん」と、名前の後に「さん」を付けることも多いです。そしてもう一つは「先輩」のように名前を付けずに直接呼びかける方法です。気を付けることは、呼び方だけではなく、相手に対して敬意を払うことです。敬語までは使う必要はありませんが、少なくとも「です・ます」の形を使うといいですね。そうすると、「先輩」の方も気持ちよく仕事を教えてくれるというわけです。

ただし、立場的に先輩だとは言っても形だけで、「同僚」のような関係の人もいます。上司に比べるとずっと近い関係だと言ってもいいです。仕事で上司に怒られた時には「先輩」の温かい励ましに救われるかもしれません。上手く甘えて、いい関係を築いていってください。

Coto Language Academy 講師

田中久美

今回の著者田中久美先生は、ビジネス日本語コース、JLPTのN1クラス、インテンシブコースを担当されている中上級学習者に大人気の先生です。今はベトナム語の勉強にはまっています!

Coto Langauge Academy コト・ランゲージ・アカデミーは、東京および近県に住む海外の方向けに生活のための日本語レッスンを提供している日本語学校です。日本語プライベートレッスン、週1~2回の日本語グループレッスン、週5日の日本語インテンシブコースがあります。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

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