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「お局」 (おつぼね) ー おもしろ日本語紹介

Posted by on October 21, 2015 – 日本語いろいろ

「お局」 (おつぼね) ー おもしろ日本語紹介

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外国語の俗語を勉強すると、語彙の向上に役立つことがあります。俗語には社会に対する一般人の面白い視点が隠されていることが多いからです。今回は、そんな俗語のひとつ「お局」を取り上げましょう。

職場環境は必ずしも女性に優しいとは限りません。特に、日本では女性が社会進出するのは容易ではない、とよく言われます。残念なことに、女性は結婚して子供を育てるべきだ、との社会通念が日本では依然として強く残っているからです。

最近、働き続ける女性は増加しています。しかしながら、女性の能力を積極的に活用して社会を活性化する機運はあまり高まっていません。そのような環境下、長年働き続ける未婚の女性に付けられた、あまり嬉しくない俗語が「お局」です

「お局」は古語で、皇室あるいは宮廷に仕える高い身分の女性を敬って呼んだ言葉です。従って、「お局」は元々、高貴かつ有能で周りの人々の尊敬を集める女性だったのです。

90年代になると「お局」が徐々に俗語化し始めました。今日、「お局」は日本の会社に勤める、一定の年齢以上で未婚の女性を呼ぶ俗語として使われます。このような女性は特定の部門に長年勤務しており周囲に影響力を持ちますが、昇給や昇格には興味を示さず、蔭の実力者として君臨しているのです。その影響力は強く、態度は時に高圧的と見られる一方で、周囲からはよく不平を漏らす人と見られることもあります。「お局」は一般の社員ですが、同僚はこの人に部門長であるかのような尊敬の念を抱きます。では、例文を見てみましょう。

A: 昨日、おつぼねに結婚の報告をしたら、予想通り嫌味を言われたの。
B
: やっぱりねー。本当、あの人苦手…

別の例です。

A:雪国育ちおつぼねの影響により、まだ暖房をつけることができません。
全員は震えながら仕事をしています・・・
B
:ウワー、大変ですね!

「お局」を訳すのは容易ではありませんが、英語では “straw boss” あるいは  “Ms. Bossy Pants” などと呼ばれることがあります。「お局」には悪いイメージが付きまとい、意地悪する人や小言を言う人を示すことがあります。また、人がゴシップする時に使われたりもします。当然ですが、自分が尊敬する年上の女性には決して使うべきではありません。



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