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あいうえおブログ!〈の〉……外来語「ノーサイド」と日本人の精神

Posted by on August 17, 2018 – あいうえおブログ!

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今回はカタカナのことばです。

『ノーサイド』(No side)は、ラグビー用語(ようご)で「試合(しあい)終了(しゅうりょう)」のことです。もちろん外国から来たことば(外来語(がいらいご))です。この、『ノーサイド』ということばは、日本のラグビーではよく使われるのですが、外国ではあまり使われてないそうです。『Full time』を使うことが多いそうです。

『side』は日本語では『(がわ)』。新幹線や飛行機を予約するとき、「窓側(まどがわ)お願いします」「通路側(つうろがわ)お願いします」という言い方をするのを知っている人も多いでしょう。

『ノーサイド』には、「(がわ)がない」つまり「試合(試合)が終わったら、勝った側も負けた側もない」という意味があります。頑張って(たたか)ったみんなに敬意(けいい)尊敬(そんけい)する気持ち)を持つというラグビーの精神(せいしん)が入っていることばです。
なぜ、外国であまり使われていない『ノーサイド』が、日本ではずっと使われているのでしょうか。それは、『ノーサイド』の精神がとても好きだからだと思います。日本の伝統的(でんとうてき)なスポーツ、すもうや柔道(じゅうどう)剣道(けんどう)などは、(たたか)相手(あいて)敬意(けいい)を持つことをとても大切にしてきました。日本人にとって大切な精神が、ラグビーの『ノーサイド』という言葉の中にもあるんだと思います。

最近(さいきん)、日本では、意味(いみ)がよくわからない外来語(がいらいご)やカタカナのことばがとても()えています。その一方(いっぽう)で、たくさんのことばが使われなくなって消えています。『ノーサイド』のような、外来語だけれど日本人の(こころ)(のこ)ることばは、もし外国で全然(ぜんぜん)使われなくなっても、日本ではずっと使いつづけてほしいと思います。

来年(2019年)、日本でラグビーのワールドカップがあります。日本(にっぽん)代表(だいひょう)チームが、日本らしい、最後まであきらめないプレーを見せてくれると思います。それといっしょに、『ノーサイド』ということばと、『ノーサイド』の精神(せいしん)も、もっとたくさんの人に知ってもらえたら素晴(すばら)らしいと思います。

Coto Language Academy 講師
松本(まつもと)重美(しげみ)

今回の著者は松本重美先生。松本先生は中学校の国語教師を23年勤めた日本語のプロです。Coto Academyでは中級レベルのインテンシブコース、ビジネス日本語コース、N1対策コースの担当の他、教材開発も担当されています。

Coto Langauge Academy コト・ランゲージ・アカデミーは、東京および近県に住む海外の方向けに生活のための日本語レッスンを提供している日本語学校です。日本語プライベートレッスン、週1~2回の日本語グループレッスン、週5日の日本語インテンシブコースがあります。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

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