1200px-Horyu-ji10s3200

あいうえおブログ! 〈ほ〉……法隆寺(ほうりゅうじ)

Posted by on September 21, 2018 – あいうえおブログ!

あいうえおブログ! 〈ほ〉……法隆寺(ほうりゅうじ)英語版はこちら

法隆寺(ほうりゅうじ)は、1300年くらい前に()てられた奈良(なら)にあるお寺です。世界で(もっと)も古い木造(もくぞう)建築(けんちく)(木で(つく)った建物(たてもの))と言われていて、ユネスコの世界(せかい)遺産(いさん)になっています。

(とく)に、お寺にある五重塔(ごじゅうのとう)は有名な建物(たてもの)です。((とう)… pagoda/tower)この塔は、大きな地震(じしん)があっても、強い台風(たいふう)が来ても、1300年のあいだ(こわ)れませんでした。

もちろん、何回か大きな修理(しゅうり)はしました。1940年ごろ、大きな修理(しゅうり)がありました。そのとき、修理(しゅうり)をした宮大工(みやだいく)のグループのリーダーが西岡(にしおか)常一(つねかず)さんです。日本語で、家を作る人を「大工(だいく)」といいますが、お寺や神社を作る大工は「宮大工(みやだいく)」と言います。西岡さんの家は、1000年以上前から宮大工をしていました。

宮大工には、良い建物(たてもの)を作るためのマニュアルなどはありません。でも、西岡さんの家では昔から言われていることば(口伝(くでん))があります。その口伝(くでん)紹介(しょうかい)します。

miyadaiku

塔組(とうぐ)みは、木組(きぐ)み」
(とう)を造るときは、木を()んで(つく)ります。使う木は、「ひのき」という種類(しゅるい)です。木のことをよく知っている宮大工が(えら)んだよい木でなければなりません。
木組(きぐ)みは、()のくせ()み」
木を()んで建物(たてもの)を作るときは、一本一本の木のくせをよく知らなければなりません。そして、どの木を建物(たてもの)のどこに使うのがいいかをよく考えなければなりません。
()のくせ()みは、人組(ひとぐ)み」
木のくせを知って、木を()んで建物(たてもの)を作るには、木のことをよく知っている宮大工(みやだいく)たち、高い技術(ぎじゅつ)がある宮大工たちが(あつ)まらなければなりません。
人組(ひとぐ)みは、人の心組(こころぐ)み」
技術(ぎじゅつ)がある宮大工たちが(あつ)まるだけでは、良い建物(たてもの)はできません。良い建物(たてもの)を作るためには、集まった人たちの心が一つにならなければなりません。

「高い技術(ぎじゅつ)だけじゃなくて、人の心が大切です。」と最後(さいご)に言っています。これは、とても日本らしい考え方だなぁ、と思います。

1280px-Horyu-ji08s3200

さて、日本で、新しくて高い(とう)といえば、東京スカイツリーですね。(じつ)はこのスカイツリーの設計(せっけい)は、奈良(なら)法隆寺(ほうりゅうじ)薬師寺(やくしじ)の塔を参考(さんこう)にして設計(せっけい)されました。
参考:1300年前の技術が支える東京スカイツリー

……1000年以上前の宮大工(みやだいく)技術(ぎじゅつ)が、(じつ)最新(さいしん)技術(ぎじゅつ)なのかもしれませんね。

Coto Language Academy 講師
松本(まつもと)重美(しげみ)

今回の著者は松本重美先生。松本先生は中学校の国語教師を23年勤めた日本語のプロです。Coto Academyでは中級レベルのインテンシブコース、ビジネス日本語コース、N1対策コースの担当の他、教材開発も担当されています。

Coto Langauge Academy コト・ランゲージ・アカデミーは、東京および近県に住む海外の方向けに生活のための日本語レッスンを提供している日本語学校です。日本語プライベートレッスン、週1~2回の日本語グループレッスン、週5日の日本語インテンシブコースがあります。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。